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ほくろ・イボとは?

ほくろやイボがあっても、健康上の問題がないことも多いです。しかし、見た目が気になる、衣服との摩擦で不快感がある、出血しやすいなどの理由で治療を望まれる方も多いです。また、形状や色の変化があるほくろには皮膚がんの可能性がありますので、一度検査を受けられることをおすすめします。
神戸市東灘区・御影のひろまさクリニックでは、皮膚科専門医によるほくろやイボの診断・治療を行っております。「治療が必要かどうかわからない」「徐々に大きくなっている気がする」など、少しでも気になることがありましたら、お気軽に当院までご相談ください。
ほくろ(色素性母斑、母斑細胞性母斑)
ほくろは、黒色の色素(メラニン)を産生する細胞(メラノサイト)が増殖してできます。生まれつき(先天性)のものと、後天的に発生するものがあり、そのほとんどは良性です。しかし、まれに悪性黒色腫(メラノーマ)という皮膚がんが混じっている可能性もあるため、数が増えたり、大きさや色が変化したりする場合には注意が必要です。
イボ(疣贅)
イボは、ウイルス感染によって生じるウイルス性イボと、加齢などが原因で生じる非ウイルス性イボの2つに大別されます。ウイルス性イボは主にヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって発症し、接触によって他の部位や他の人に感染することがあります。
非ウイルス性イボの代表的なものは老人性イボ(脂漏性角化症)や軟性線維腫(アクロコルドン)で、特に首まわりや脇の下などによく見られます。前者の場合は早めの治療が必要です。
ほくろ・イボの違い
ほくろ
- 色調:黒色や褐色が一般的、肌に近い色や赤みを帯びたものもある
- 形状:平坦なものから盛り上がったもの、表面が滑らかなものからザラザラしたものまで様々
- 大きさ:数ミリ程度のものが多いが、大きいものでは数cmになることもある
- いたみ・かゆみ:通常は痛みやかゆみを伴わないが、摩擦などで炎症を起こすこともある
以下のような変化が見られるほくろは皮膚がんの可能性がありますので、お早めにご相談ください。
- 急に大きくなった
- 色が不均一になった、または黒色が濃くなった
- 形が不規則になった
- 境界が不明瞭になった
- 出血や痛み、かゆみを伴うようになった
など
イボ
ウイルス性イボ
- 尋常性イボ:足裏や手指などによく発生する、盛り上がりのあるしこり
- 扁平イボ:主に子供の顔や手の甲に発生し、わずかに隆起した平らなイボ
- 尖圭コンジローマ:性器周辺に発生する、表面がカリフラワー状に隆起
- 水イボ:表面に光沢のあるイボ、子供に多い
など
非ウイルス性イボ
- 軟性線維腫:首、脇の下、鼠径部などに発生、肌色の隆起で触ると柔らかい
- 老人性イボ:中高年以降に多い、褐色~黒色で表面が脂っぽく見える隆起
- 粉瘤:皮膚の下に形成される袋状の腫瘤、押すと柔らかい
など
ほくろ・イボの治療
ほくろやイボの治療は、種類や状態、部位によって異なります。治療が必要かどうかは、悪性の可能性の有無、症状の有無、美容上の問題などを考慮して判断します。
経過観察
良性と考えられるほくろで、特に問題がない場合は治療せずに経過を見ます。大きさや形、色の変化が見られる場合には、後述するような治療も検討します。
外科的切除
局所麻酔を使用し、メスを用いて切除する方法です。
冷凍凝固療法
液体窒素で病変部を瞬間的に凍結する治療で、ウイルス性イボの治療に用います。薬剤を直接を患部に押し当てる方法と、スプレーで噴射する方法があります。どちらも多少の痛みを伴いますが、スプレーの方が痛みが軽いので、お子様の治療ではスプレーがおすすめです。
レーザー治療
レーザーを用いてほくろ・イボを除去します。病変部をピンポイントで治療できるので、皮膚へのダメージが少ないのが特徴です。