動悸

動悸について

動悸について

動悸は、心臓の鼓動を通常よりも強く感じたり、速く感じたりする状態です。「ドキドキする」「胸がバクバクする」「心臓が飛び跳ねる感じがする」など、人によって様々な表現がありますが、動悸自体は病気ではなく、様々な原因で起こる症状の1つです。運動時や緊張時に一時的に起こる程度であれば基本的に問題ありません。

ただし、安静時に突然起こったり頻繁に感じたりする場合は、病気のサインかもしれません。循環器専門医のいる神戸市東灘区・御影のひろまさクリニックへ一度ご相談ください。

動悸のメカニズム

心臓のリズムは主に自律神経(交感神経と副交感神経)によって調節されています。通常、安静時には副交感神経が優位になり、心拍数が落ち着きますが、ストレスや興奮時には交感神経が活性化し心拍数が上昇します。

動悸が起こるメカニズムには、大きく分けて以下の3パターンがあります。これらは単独で起こることもあれば、複数が組み合わさって起こることもあります。

  • 心拍数の増加(頻脈):心臓が通常よりも速く鼓動する状態
  • 不整脈:心臓の拍動リズムが乱れる状態
  • 心拍出量の増加:1回の鼓動で送り出される血液量が増える状態

症状の特徴と受診のタイミング

動悸の性質や併発の症状によって、原因や緊急性が異なります。特にご高齢の方、高血圧や糖尿病などの基礎疾患がある方は、軽い動悸でも注意が必要です。

  • 普段と違う不規則な脈拍を感じる
  • 安静にしていても収まらない、または繰り返し起こる動悸がある
  • 過去に心臓の病気と診断されたことがある方に強い動悸が起きた場合
  • など

 
また、以下のような激しい症状が現れた場合は、救急車の要請もご検討ください。

  • 突然激しい動悸が起こり、30分以上続く
  • 動悸に加えて、胸痛、息切れ、めまい、失神(または失神寸前の感覚)を伴う
  • など

動悸の主な原因

動悸は様々な原因で起こります。特に心臓に関連する動悸の場合は、早めの治療を受けることが重要です。

生理的な原因

運動・緊張・興奮

運動時や緊張時、興奮した際は心拍数が上がるので、自然と動悸を感じます。一時的なものなので、特に心配はありません。

カフェインの摂取

カフェインには心臓を刺激する作用がありますので、コーヒーやお茶、エナジードリンクの過剰摂取によって動悸が起こることがあります。一時的なものであることが多いので、基本的には問題ありません。

喫煙

タバコに含まれるニコチンは交感神経を刺激するため、動悸の原因となります

アルコール

アルコールやその生成物であるアセトアルデヒドには血管を広げる作用があるので、飲酒後や二日酔いの時に動悸を感じることがあります。

ストレス

継続的なストレスは自律神経のバランスを崩します。

心臓に関連する原因

狭心症・心筋梗塞

冠動脈の狭窄や閉塞により心臓への血流が減少する病気です。胸痛とともに動悸が生じ、特に心筋梗塞では突然の強い症状が現れます。

不整脈

心臓の電気信号に異常が生じ、心拍リズムが乱れた状態です。期外収縮、心房細動などがあり、突然の動悸や脈の飛びを感じることがあります。

心不全

心臓が全身に十分な血液を送り出せなくなった状態です。息切れやむくみを伴い、心臓が頑張って拍動するため動悸を感じることがあります。

心臓弁膜症

心臓の弁が正常に開閉しなくなる病気です。血液の逆流や流れの障害が起こり、心臓に負担がかかって動悸を引き起こすことがあります。

その他の原因

貧血

赤血球や血色素が減少し、血液の酸素運搬能力が低下した状態です。心臓が酸素不足を補おうと拍動を増やすため動悸を感じます。

甲状腺機能亢進症

甲状腺ホルモンの過剰分泌が起こる病気です。代謝が増して心拍数が増加するため、動悸に加えて発汗や体重減少なども見られます。高齢者では息切れや脈の乱れなどがでることもあります。

発熱・感染症

体温上昇や炎症反応により心拍数が増加します。体が病原体と戦うために代謝が上がり、動悸として感じられます。

低血糖

血糖値が急激に下がるとアドレナリンなどのホルモンが分泌されるため、心拍数が上がって動悸を感じることがあります。

薬剤の影響

気管支拡張薬、甲状腺ホルモン剤、一部の抗うつ剤などの副作用として動悸が起こるものがあります。

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