- HOME
- 帯状疱疹
帯状疱疹とは?

帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウィルス(VZV)の再活性化で生じる皮膚疾患です。VZVの初感染では水痘(みずぼうそう)になりますが、その後ウィルスは知覚神経後根神経節内に潜伏し、過労や悪性腫瘍の合併、免疫機能の低下等が誘因となり、ウィルスが再活性化して帯状疱疹が発症します。
帯状疱疹の症状は?
体の神経に沿ってピリピリ、チクチクとした痛みが数日から1週間続いたのちに虫刺されのような浮腫性の紅斑が出現します。微熱や頭痛がみられることもあります。その後小水疱が多発し、黄色い膿疱となり、1週間ほどで破れてただれ、潰瘍、色素沈着となります。
痛みは皮疹がよくなるとともに軽減、消失することが多いですが、皮疹が治った後も痛みが長期間続くものを帯状疱疹後神経痛(PHN)とよび、治療が難渋することがあります。
帯状疱疹の治療
できるだけ早期に抗ウィルス薬の全身投与を行います。多くの場合は飲み薬で対応可能ですが、重症例では入院の上点滴が必要になることがあります。
生活で注意することは?
できるだけ安静に
帯状疱疹を発症するときは免疫が低下していることが多いです。十分な睡眠をとり、安静をこころがけてください。
患部を冷やさないように
患部が冷えると痛みが悪化します。痛みが強いときは、温めて血行をよくしましょう。
水ぶくれは破らないように
水ぶくれが破れると、細菌による感染が起こりやすくなります。化膿を防ぐためにも、患部は触らないようにしましょう。
小さな子供との接触は控えて
帯状疱疹が他の人にうつることはありませんが、水痘(みずぼうそう)にかかったことのない方(主に乳幼児)にはみずぼうそうを発症させる可能性があります。