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息切れについて

息切れを感じる時、私たちの体は「もっと酸素が必要」あるいは「二酸化炭素をうまく排出できていない」という状態にあります。息切れは様々な原因で起こり、特に激しい運動をした際には、体が酸素を大量に欲するので息が切れやすくなります。
しかし、日常的な動作や安静時に感じる息切れは、体の異常を知らせる重要なサインかもしれません。「前より息切れしやすくなった」「少しの坂を上るだけで息が切れる」と感じた際には、循環器専門医のいる神戸市東灘区・御影のひろまさクリニックへお気軽にご相談ください。
症状の特徴と受診のタイミング
息切れの特徴や併発の症状によって、緊急性は異なります。特に高齢の方や高血圧、糖尿病などの基礎疾患をお持ちの方は、軽い息切れでも注意が必要です。
当院では循環器専門医による適切な診察と検査を行っておりますので、息切れが気になる場合はお早めにご相談ください。
- 徐々に悪化する
- 夜間や横になると悪化する
- 運動能力が低下した
- むくみや体重増加を伴う
- 原因不明の咳や発熱を伴う
など
また、以下の場合には緊急性が高いので、救急車の要請もご検討ください。
- 突然発症した強い息切れ
- 安静にしていても改善しない息切れ
- 胸痛や冷や汗を伴う息切れ
- 唇や爪が青紫色になる(チアノーゼ)
- 意識がもうろうとする
など
息切れの主な原因
息切れの原因は様々ですが、以下の原因で起こる息切れには適切な治療が必要です。
心臓に関連する原因
虚血性心疾患
心臓への血流が減少すると、心筋の働きが悪くなって全身への血液供給に影響が生じます。この結果、体が酸素不足になり息切れが生じます。
狭心症や心筋梗塞などが代表的で、しばしば胸痛を伴うことが特徴です。
不整脈
脈のリズムに異常が生じている状態です。心臓が効率よく血液を送り出せなくなり、体が酸素不足になるため、息切れを感じることがあります。
心不全
心臓のポンプ機能が低下すると、肺に血液が溜まって息切れを引き起こします(肺うっ血)。特に横になると症状が悪化する「起座呼吸」や、夜間に症状が悪化する「発作性夜間呼吸困難」が特徴的です。
心臓弁膜症
心臓の弁の動きに異常が生じる病気で、心臓内での血液の流れや逆流が起こるため、全身への正常な血液供給ができなくなります。これにより体が酸素不足になり、息切れが生じることもあります。
呼吸器に関連する原因
気管支喘息
気道が炎症を起こして狭くなり、空気の通りが悪くなることで息切れが生じます。喘息の発作時には、喘鳴(ぜんめい:ヒューヒュー、ゼーゼーという呼吸音)を伴うことが多いです。
気胸
肺に穴があいて空気が漏れてしまう病気です。胸痛や息切れ、咳などが生じます。若年の痩せ型男性に多いですが、喫煙習慣のある60代以降の方にも好発します。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)
長期の喫煙などにより肺の機能が低下する病気で、徐々に進行する息切れが特徴です。初期は運動時のみの息切れですが、進行すると安静時にも息切れを感じるようになります。
肺塞栓症(肺血栓塞栓症)
肺の血管に血栓(血の塊)が詰まる病気です。肺の血管が塞がれてしまうので、酸素の取り込みができなくなり、突然の強い息切れが起こります。胸痛を伴うことも多く、緊急の治療が必要です。
間質性肺炎
肺の組織が硬くなり、酸素を取り込みにくくなる病気です。乾いた咳とともに、徐々に悪化する息切れが見られます。
その他の原因
貧血
体内の赤血球量が減少した状態です。赤血球に含まれるヘモグロビンは、全身の細胞に酸素を届ける働きをしているので、これが減少すると血液の酸素運搬能力が低下します。
息切れだけでなく、疲労感やめまいも伴うことがあります。
甲状腺機能亢進症
血中に甲状腺ホルモンが大量に分泌される病気です。体の代謝が増すため、心拍数が増加して動悸や発汗、体重減少などの症状が現れます。高齢者では息切れや脈の乱れなどが生じることもあります。