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乾癬とは?

乾癬(かんせん)は、皮膚の新陳代謝(ターンオーバー)に異常が起こる病気です。通常、皮膚の細胞は28~40日の周期で入れ替わりますが、乾癬ではこのサイクルが速まり、3~4日で入れ替わるようになります。このため、未熟な角質細胞が皮膚の表面に出てきてしまい、皮疹やかゆみなどの症状を引き起こします。
乾癬は感染症ではありませんが、見た目の問題から社会生活に影響を及ぼしたり、精神的なストレスとなったりします。神戸市東灘区・御影のひろまさクリニックでは、皮膚科専門医による患者様の症状や生活環境に合わせた適切な診断と治療を行っております。乾癬でお悩みの方はまずは一度ご相談ください。
乾癬の種類と症状
乾癬には以下のようなタイプがあり、それぞれの特徴があります。
尋常性乾癬
乾癬の中でも特によく見られるタイプです。
- 境界がはっきりした赤い斑(紅斑)
- 表面に白銀色の鱗屑(フケ)が付着
- 肘、膝、腰部、頭皮などに起こりやすい
- かゆみを伴うことがある など
滴状乾癬
水滴状の小さな赤い斑点が全身に広がるタイプです。
- 主に若年者に見られる
- 上気道感染症(扁桃腺炎など)の後に発症することもある
- 比較的短期間で改善することが多い など
膿疱性乾癬
赤みのある発疹が全身に広がるタイプです。
- 膿が溜まった水ぶくれができる
- 発熱や全身倦怠感を伴うことがある
- 重症例では入院治療が必要 など
乾癬性関節炎
皮膚症状に加えて関節の炎症が生じるタイプです。
- 関節の痛み、腫れ、こわばりが特徴
- 進行すると関節の変形が起こることもある
- 乾癬患者の約10~30%に発症するとされる など
乾癬の原因
乾癬の正確な発症メカニズムは解明されていませんが、主に免疫系の異常が関与していると考えられています。また、以下のような要因が乾癬の発症や悪化に影響することもあります。
- 感染症:特に連鎖球菌による上気道感染(扁桃腺炎など)
- ストレス:精神的・肉体的なストレスは症状の悪化につながることがある
- 皮膚の損傷:外傷、やけど、虫刺されなど
- 薬剤:一部の薬剤の副作用
- 生活習慣:高脂肪食、喫煙、過度の飲酒などの不健康な生活習慣
- 気候:寒冷や乾燥した気候では症状が悪化しやすい(逆に夏季や日光浴で改善することもある)
- 遺伝:家族に乾癬の方がいると発症リスクが高まる など
乾癬の治療
乾癬の治療は、症状の程度、範囲、タイプ、患者様の生活環境などを考慮して行います。完全な治癒は難しいものの、適切な治療によって症状のコントロールが可能です。
外用療法
軽度から中等度の乾癬では、塗り薬が第一選択となります。皮膚の炎症を抑える薬(ステロイド)や、皮膚細胞の異常な増殖を抑える薬(ビタミンD3外用薬)などから適切なものを使用します。
全身療法

外用療法のみではコントロールできない場合、内服療法や紫外線療法を加えます。
内服薬としては、PDE(ホスホジエステラーゼ)4阻害薬であるアプレミラスト(オテズラ)やエトレチナート(チガソン)、シクロスポリン(ネオーラル)が挙げられます。オテズラは通常1日2回の内服で、副作用を避けるために少量からはじめて少しずつ増量していきます。比較的安全性の高い薬ですが、下痢や吐き気、食欲減退などの消化器症状、頭痛などの副作用がみられることがあります。
その他、光線治療を行うこともあります。当院にはターゲット型の紫外線治療器を用意しておりますので、限局性の病変に対し使用可能です。
これらの全身療法で十分な効果が得られない、また関節症状をともなっている場合は生物学的製剤の投与が適応となることもあります。その際は近隣の生物学的製剤承認施設をご紹介します。
エキシプレックス
当院では308nmの中波紫外線を照射する「エキシプレックス(ターゲット型ナローバンドUVB)」を導入しています。これは乾癬の病変部位のみを狙ってピンポイントで照射できるため、健康な皮膚への影響を最小限に抑えながら効果的に症状を改善できます。
高輝度の紫外線により治療時間が短く、痛みもないため患者様の負担が少ないのが特徴です。通常の外用薬では改善しにくい乾癬にも効果を発揮することが多く、症状が落ち着いた後も定期的に照射することで予防が可能です。
薬物療法と組み合わせることで、より高い効果が期待できますので、「長年治療しているが、なかなか良くならない」という方は、ぜひご相談ください。
生活習慣の改善・セルフケア
乾癬の管理には生活習慣の改善も重要です。乾癬を悪化させる生活習慣を見直すことで、症状を落ち着かせます。
- ストレス管理と十分な休息
- 規則正しい生活と健康的な食事
- 適度な運動と体重管理
- こまめな保湿
- 刺激物(洗浄力の強い石鹸など)の使用を避ける
- 禁煙、節酒 など
